The Song of the Nightingale / Tanya Landman & Laura Carlin 世界は色で満ちている。 青空の中で太陽は黄金色に輝き、深い緑色の山々を輝かせる。黄色と橙色の焼けるような砂漠もあれば、木や花たちで彩られた森はまるで虹のよう。 でも動物たちは？ ちょっと単純すぎるくらいつまらない色じゃないだろうか。そんなことを思った画家が動物たちを呼び集め、袖をまくりペイントボックスを取り出した。てんとう虫にはいくつかの点が、ちょうちょには模様が描かれ、キリンには六角形、シマウマには縦縞模様が加わった。でもちょっと画家が目を離した隙にマンドリルがペイントボックスの上に座ってしまい、見事に鮮やかなお尻になった。そしてすべての動物が色鮮やかになったとき、姿を見せたのが夜に鳴く鳥、ナイチンゲール。でもペイントボックスにはもう色が残っていなかったのだ。そこで画家は、、、 いまでは見慣れた動物たちの個性豊かな色と模様は、もしかしたら初めからあったものではないのかもしれません。イギリス出身のローラ・カーリンによる優しさに満ちた絵の数々と自然界における不思議、そしてちいさな鳥に隠された秘密の物語に出会ってみてください。